青年部勉強会を開催
ストーンペーパー「Keeplus」について
 青年部は4月2日(株)きもと本社(東京・新宿)において勉強会を開催、石から出来た紙ストーンペーパーについて、プロジェクターを使い説明を受けた。
 ストーンペーパーの構成は、石灰石とポリエステルを8対2の割合で配合された物で、耐水・耐久性に優れ、パルプを一切使っておらず水質汚染・CO2排出が少ない等環境に配慮した材質ということだった。現在は、海外(台湾)から輸入しているが、いずれ国内生産をしていく予定としている。
 印刷時の注意として、色がドライダウン(上質紙より)する、刷り面積によっては場合によって、スピードを落として印刷する必要がある等が挙げられた。
 この材料の使用実績はメモ帳・コースター・手提げ紙袋・ゴルフのスコアーカードなどでその特徴や利点が生かされているものが多かった。製品も展示されていたので、皆で手に取り説明をしてもらった。
 興味深い所では、CMYK+RGB 7Cの印刷物にブラックライトを当てることによって潜色したRGBが発色するという物があり、この材質だからこその発色の良さだということだった。
 そして、タック紙のサンプル原反の説明を受けた。基本的に現在は自社にて粘着塗工したもので、セパレーター付きのロールが出来上がっていた。それについて意見を求められて部員からセパ材が薄く加工しにくい(カールなど)可能性がある、表面基材の石灰石で刃型を痛めてしまうのではないか等の疑問が上がって、お互いに試作サンプルを作り改良していくことで良い製品にするとし、環境に配慮した今までに無い材料として今後楽しみな材料になりそうだ。
 このあと(株)きもとの社員と共に場所を移動し、懇親会を兼ねて定例会を開催し、会場でもストーンペーパーの話題は尽きず、名刺交換をしながら賑やかに意見を交わした。