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bQ4500
平成15年8月号00
00東京都ラベル印刷協同組合
00111-0051 東京都台東区蔵前4-16-4
編集:広報・情報システム委員会00
TEL(3866)4561 FAX (5821)644300


ラベルニュースbQ45号 メニュー
  ●盛況に技術セミナー開催
    「RFIDの動向とICタグの導入事例」
●青年部第1回勉強会
  ●今年度初の支部会を開催
    年次大会報告などで盛り上がる
●ご存知ですか?
  『食品トレーサビリティシステム』
  ●青年部今年度初の例会 ●連載bR6 健康がいちばん!
  『うつ病とは』
  ●中高年勤労者福祉推進員
    要請講座のご案内
 




盛況に技術セミナー開催
「RFIDの動向とICタグの導入事例」テーマに
低価格化と世界標準が今後の課題に
ICタグ導入事例についてのセミナーは盛況に

 技術・環境対策委員会主催のセミナーは、7月9日(水)午後6時より、秋葉原の食品技術センター3階会議室に於いて開催されました。今回は『RFIDの動向とICタグの導入事例』をテーマに、大日本印刷のICタグ事業化センターの今泉清氏を講師に、約40名が参加し好評を博しました。

 RFIDは、電波を使い非接触でデータを認識する技術で無線タグ゛とも呼ばれ、次世代の自動認識システムのひとつとして注目されています。
 すでにJRの定期券のスイカや、高速道路の自動支払いシステ「ETC」などで一部実用化されており、様々な方面で、実験なども行われています。
 セミナーは、技術・環境対策委員会の森田賢委員長の司会で、初めに今回のセミナーを開催した経緯などが説明された後、講師の今泉清氏が紹介されました。
 今泉氏はICタグの基本構成とその特徴、バーコード、二次元コード、共振タグなどとの違いについて、事例を画面で示しながら、分かり易く説明しました。
 ICタグの特徴としては、@非接触(通信距離は1pから100p)A被覆可能(遮蔽物が入っていても確認可能)B小型・薄型CユニークID(チップ単体に個別の識別枝があるため、物を個別に管理可能)D環境・耐久性E書換え可能F移動中(移動していても読書き可能)G複数同時読み取り(複数のタグを同時に認識可能)など、8つの特徴を挙げました。
 続いてICタグを使ったシステムや運用事例などについて説明が行われ、現在のICタグの価格が100円から200円で、工場の物流管理や倉庫の在庫管理に使われていること、2005年開催の愛知万博では入場券として採用が決定していることが紹介された。
 2010年頃にはICタグの価格が5円からさらには1円以下になり、次世代のバーコードになるだろうと見通しを語りました。
 ICタグの課題と展望については、@低価格化と小型高性能化(どんな商品にもつけることが出来る価格とサイズ)A世界標準となるコード体系の確立(業界やメーカー、国別に共通して使えるコード体系)BICタグソリューションの開発(活用ノウハウの蓄積、アプリケーション開発、システム構築)の3点を挙げた。
 世界標準についてはすでにアメリカで世界的な製造業や小売業、国防総省などの国家機関が参加してオートIDセンターを設立して標準化が進められていることが報告されました。
 最後に質疑応答に移り、かなり具体的な質問をする組合員もあり、RFID、ICタグへの関心の高まりを感じさせるセミナーとなりました。



今年度初の支部会を開催
年次大会報告などで盛り上がる
東支部会

活発な意見交換の行われた東支部会

 東支部会は7月24日(木)午後6時半より、台東区寿の「きく田」に於いて開催されました。
 今回は今年度初の支部会で、坂内仁英支部長は『今回また2年間支部長を務めさせていただくことになりました。副支部長も嶋田富規副支部長は留任ですが、新たに青年部の松浦保さんが副支部長に就任し、この体制で今後支部を運営していくことになりました。本日は忌憚のない意見を出し合っていただき、より良い東支部、ラベル組合にしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします』と挨拶の後、松浦新副支部長の音頭で出席者全員が乾杯しました。
 続いて先の年次大会北海道大会で開催された『環境パネル展』の小冊子が配布され、パネル作成の中心となった松浦副支部長から今回の環境パネル展の狙いと、当組合のパネルの内容について説明がありました。
 さらに、ラベルコンテストで、モリタプレス印刷と北島シール印刷所の2社が審査委員長賞を受賞したことが報告され、作品の現物が出席者に回され、その出来栄えに「さすがに賞をとるだけのことはある。素晴らしい印刷だ」と感嘆の声しきりでした。
 この後それぞれが懇談に移り、組合運営に対する厳しい意見や提言、また最近の経済情勢の中で、印刷業者の力が弱まっているのではないか、組合として何とかして欲しい、支部会のあり方等々、活発な意見があちこちから聞かれ、これまでになく有意義な支部会でした。

西支部会

和気合いあいと和やかなムードの西支部会

 西支部会は7月23日(水)午後6時より、台東区上野の『ひいき屋』に於いて開催されました。
 初めに植田治司支部長が『こんな景気の悪い時ですが、こんな時だからこそ、みんなで知恵を出し合って生きたいと思います』と挨拶しました。
 続いて森田賢副支部長が、先のラベルコンテストで、モリタプレス印刷と、北島シール印刷所の2社が、審査委員長賞を受賞したことが報告され、その印刷サンプルが回覧され、コンテストの経過などについて説明しました。
 また、当日お土産として配布された環境パネル展の小冊子についても、環境問題が今後避けて通れない問題になっていることや、組合として今後どうするのかといった意見などもありました。
 弓納持常務理事の音頭で乾杯をした後、それぞれの参加者は、思い思いに懇談し、やはり景気の話が中心となったが、ある参加者の『今の景気の悪さなんか、昔と比べた、どうといったことはない。この業界はまだまだ恵まれ過ぎている』といったひと言が印象的でした。



青年部今年度初の例会
年次大会報告や今年度の
行事予定が明らかに

 去る7月2日(水)に青年部の今年度第1回例会が、浅草の『鯛や』で12名が出席して行われました。
 今回の例会は、臼井特殊印刷の臼井利彦さんが新部長に就任して初めての例会でもあり、いつもより出席者も多かったようです。
 今回の例会の目的は、第1回ともあって、今年度の組合年間行事の予定を話し合い,それと先月行われた第45回年次大会・北海道大会に参加した人達に大会の報告をしてもらいました。
 そして今回の例会より幹事を1人増やして2人で行うようになりました。今までは1人で、やっていましたが、2人で分担して1人に掛かる負担を減らすため、2人で行うようになったことなどが、臼井部長から報告されました。
 この後は部員同士いろいろな話をしながら、楽しく食事をし、酒を酌み交わして例会を無事に終える事が出来ました。
 出席者は次の通り。
 臼井利彦(臼井特殊印刷)、清水佳則(大東マーク工業)松浦保(セアール)、栗原正文(アイケイ印刷)、丸山義行(北信社)、森田修(モリタプレス印刷)、高橋邦浩、高橋浩次(アームシール)北島憲高、北島國芳(北島シール印刷)、野末智之(野末商店)、川端信夫(信星シール)

今年度初の青年部例会

直井 馨さんを偲んで
青年部長 臼井利彦

 去る、平成15年6月25日 青年部部員のカタオカ美術印刷且謦役 直井 馨さん(37歳)が急逝いたしました。この訃報を聞いたとき、「え、直井さんが、うそでしょう」、突然のことで、頭が真っ白になりとても信じられませんでした。
 直井さんとは、組合の支部会で知り合い、今度青年部にも参加してみてくださいとお話しし、青年部の定例会にオブザーバーとして参加して頂きました。その時の直井さんは『誠実』という言葉がぴったりの方でした。部員一人一人に丁寧に挨拶をしてまわり、回りにとけ込み楽しくすごしていました。そしてその場で、「ぜひ青年部に入れてください」と、直井さんのほうから力強く言ってくれたことが、とても印象に残っています。
 今年の4月1日に正式に入会して、部員全員が彼のような人が、入部してくれたことをとても喜んでいた矢先のことでした。もっと、もっと、話をしたかったし、一緒に青年部を盛り上げていきたかった。6月27、28日にお通夜、告別式が茨城県の総和町でとりおこなわれ、青年部員や多くの仲間が、参列していました。
 直井さん、私はあなたの誠実で親しみやすい人柄がとても好きでした。短いお付き合いでも、あなたのその誠実な態度が人をひきつけるのだと、私は思いました。直井さん、本当に悔しいです。今はただ、ご冥福をお祈り申し上げることしかできません。短い間でしたが、ありがとうございました。そして、青年部をこれからも見守ってください。



中高年勤労者福祉推進員
要請講座のご案内
中央労政事務所

 中高年勤労者が豊かでゆとりある第二の人生を送るためには、退職前から老後の生活や健康を考えることが重要となっています。
 東京都では企業や労働組合などにおいて、中高年勤労者の生涯生活設計に的確な相談や指導が出来る「アドバイザー」の要請を行うために、『東京都中高年勤労者福祉推進員要請講座』を実施します。
 中高年勤労者を雇用する中小企業事業主、人事労務担当者、労働組合の担当者などの受講を望んでいます。なお、13科目中11科目以上を終了した方には都知事名の修了証書が授与されます。

▼日時 10月7日(火)〜10月28日(火)の毎週火、木計7日間
 (9時30分〜16時30分、最終日のみ13時30分〜16時30分)
▼科目 年金・税金・健康管理他
▼会場 労働スクエア東京
▼受講料 2600円
▼募集期間 8月1日〜9月10日 定員になり次第締切り
▼申込み方法 所定の申込み用紙に必要事項を記入の上、FAXか郵送で中央労政事務所へ。
▼問合せ 中央労政事務所運営係 電話5211−2200 FAX 5211−3270



青年部第1回勉強会
生命保険の種類や
仕組みについて学ぶ
生命保険について勉強会を開催

 青年部は、7月16日(水)浅草橋・東商センターに於いて今年度第1回勉強会を開催しました。「経営に不可欠!保険スーパー活用法」と題して、プルデンシャル生命保険(株)・田島・川崎両氏を講師として招き、保険に関するさまざまな事について講義を受けました。
 内容は、生命保険の本質・基礎知識から始まり、生命保険の種類や仕組みを細かく教えていただきました。
 続いて経営者(会社)のさまざまなリスクを踏まえての保障の考え方や保険の選び方、目的にあわせた保険の掛け方や、税務対策についての具体的な事例を交えてわかりやすく説明を受け、現在会社や個人で掛けている保険・保障の内容をこの機会に確認してみようと思った参加者も多かったのではないでしょうか。
 今回の勉強会は13名が出席しましたが、親組合からサンブライト印刷梶E嶋田氏、居ク栄シール・弓納持氏、当青年部清水副部長も若手三名と連れ立っての参加となり、通常の部員のみの勉強会ともまた一味違う雰囲気の勉強会となりました。
 これからも、青年部以外の方にもどんどん参加していただけるような実のある勉強会を心がけていきたいと思っています。



ご存知ですか?
『食品トレーサビリティシステム』とは

 トレーサビリティシステムとはそもそも、 トレーサビリティ=追跡可能であるシステムのことです。何を追跡するのか?それは、ある商品がどこで販売されていたのか?どのように加工されたのか?どのように流通されたのか?どのように栽培されたのか?といった情報になります。そしてそのような情報を誰もが簡単にアクセスできるようにするのが、トレーサビリティシステムになります。
 狂牛病問題、産地偽装問題から始まった食への不安。それを解消するために、「農場から食卓へ顔の見える関係の構築」を合言葉に、色々なトレーサビリティシステムが構築されてきました。しかし、その情報がどこまで信用できるのかは自己申告のため、保証されているわけではありません。
 トレーサビリティシステムには以下に挙げる2つの役割があります。
@消費者向けの情報発信
A検査のための情報蓄積

【消費者向けの情報発信】
 消費者が買おうとしている野菜は、誰が作ったのか?どんな畑で作ったのか?肥料は?農薬は?といった疑問に応えるために、そのような情報を誰もがアクセスしやすい形で提供する必要があります。これにはインターネットによる情報発信が適しています。

【検査のための情報蓄積】
 なにかトラブルが発生したとき、店頭に並べられた野菜がどこで作られ、だれが運んで、どこで加工したのか?ということを迅速に調べられる仕組みが必要です。これは生産者だけの問題ではなく、生産者が蓄積した栽培記録を、流通・加工・小売といった情報とリンクしていく必要があり、異なるシステム間の連携といった問題があります。

 2001年9月に国内でBSE(牛海綿状脳症)が発見されて以来、農林水産分野のトレーサビリティシステム(生産・加工から小売までの流通経路のトレースバックシステム)への要請が強まっています。こうした流れに迅速に対応しようと民間団体も企業も様々な取組みを開始し、新たな情報システム導入を探っています。しかし、それぞれ各社の理念や事業方針によって様々なスタイルが採用されているために、トレーサビリティの範囲や機能、形態等が個別に異なっており、この状態のままでは消費者に食品の安心を提供することは困難と思われます。
 消費者の「食への不信感」を払拭するためには、食品に使用されている原材料や生産・流通工程に関して、科学的・客観的な根拠に基づいた情報対策を講じることが基本となるべきです。
 そして食品の供給者は、確保した安全性に関する情報と履歴情報を個体別(ロット別)に食品とリンクさせる仕組みを作る必要があります。このような安全と安心の仕組みは、食品の生産・加工・流通に関わる各プレーヤーが独自性を発揮しながらも、業界全体として消費者に「安心」を提供するものでなければなりません。
 農水省は食品トレーサビリティとして、経済産業省は商品トレーサビリティとしての取り組みを行っています。政府は「IT基本戦略」の見直しの中で、「2010年までにあらゆる食品の原産地などの確認を可能にする。」とし、食品トレーサビリティの実現化に取り組んでいます。



連載bR6 健康がいちばん!
『うつ病とは』

■うつ病とは

 うつ病とは、ストレスにさらされれば誰でもなる可能性がある、いってみれば心の風邪ひきのようなものです。悲しいことがあったり、大きな失敗をしたときなどは、誰でも食欲がなくなったり、眠れなくなったりしますが、うつ病はこれがひどくなって、そのまま治らなくなってしまった状態です。どの位ひどければ病気と呼ぶのか、一概には言えませんが、「一日中続き、どんなにいいことがあっても改善しないような嫌な気分(抑うつ気分)」または「それまで興味の持てたどんなことにも興味がなくなった状態(興味喪失)」のうちの少なくともどちらかがあって、5つ以上の症状が2週間以上続いた時に、うつ病と診断することになっています。

■うつ病の原因は

 うつ病の主たる原因はストレスです。ストレスにさらされると、これに立ち向かうホルモン(副腎皮質ホルモン)が分泌されますが、普通は「フィードバック機構」が働いて次第にストレス反応が止まります。うつ病になるとこれが止まらなくなってしまうのです。
 また、うつ病になると、脳内の神経伝達物質であるセロトニンなどが不足すると考えられています。強い持続的なストレスにさらされたら、ほとんどの人がうつ病になりうると考えられますが、ストレスに対する弱さには個人差もあり、ストレスに対する弱さは、生まれ育った環境などによって決まるようです。
 幼い頃に両親をなくすといった体験をすると、セロトニン神経の発達が悪くなり、うつ病になりやすくなります。

■特徴的な症状は

 うつ病、気分障害という名前から、どうしても気持ちだけが落ち込む病気かと思ってしまいますが、実際はもっとからだ全体の調子が悪くなってしまう病気です。
 うつ病になると、一日中嫌な気分が続き、朝起きた時が一番ひどく、どんなに好きなことをしても全く気が晴れません(抑うつ気分)。食欲がなくなり、好きな食べものを食べてもおいしいと思えず、まるで砂をかんでいるような感じで、食がすすまないので体重がどんどんやせていきます。夜は寝付きが悪い上に、夜中に何度も目がさめ、朝は暗いうちから目が覚め、眠れないままにふとんの中でもんもんと過ごします。動作や頭の働きも、いつもよりゆっくりになってしまいます(制止)。いつもなら決断できることが、迷ってしまってなかなか決められません。本を読もうとしても、同じ行を何度読んでもいつものようにすらすらと頭に入りません。それどころか、仕事も、家事も、趣味さえも、とにかく何かをしようという意欲はまったくわいてきません。

■治療方法は

 うつ病の治療には抗うつ薬を使いますが、これは効き目が出るのに1〜2週間かかり、副作用(口の渇き、尿が出にくくなる、目がかすむなど)が強いという特徴があり、使い方の難しい薬です。しかし、その強い副作用でも、うつ病を経験した人に聞くと、「うつ病の途方もない苦しみよりはずっとましだ」と言います。うつ病の患者さんに絶対してはならないのが、「気の持ちようなのだから、薬にばかり頼っていないで自分で頑張って何とかしなさい」といった励まし方です。精神科にかかることを名誉と思う人はいませんし、薬をのみたい人もいません。それを我慢して薬を飲んでいるのに、周囲の人にこのように言われるほどつらいことはないのです。